インプレスさんから、
「Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版 Webデザインの現場で必須のCSSプリプロセッサ」
が、本日2024年12月11日に発売されました。タイトル通りピンクのSass本の改訂版で、今回ももちろん Latele 平澤隆さんと共著です。
前回の記事が改訂2版の紹介だったので、7年ぶりの記事更新となってしまいました。
7年ぶりに大幅刷新です
本書の内容
本書概要より
CSSをより便利に効率的に書ける「Sass(サス)」の定番解説書を、最新のコーディング環境にあわせて7年ぶりに大幅刷新!
Sassは導入が面倒そう。はじめたいけどあと一歩が踏み出せない。CSSを今よりも効率的に書きたい。こうした方がSassを導入するきっかけとなり、ひと通りSassの機能を使いこなせるようになるのが本書の目標です。
CSSをHTMLの構造に合わせて入れ子で書いていく「ネスト」や、便利な「変数」や「演算」などのSassの基本機能はもちろん、筆者がプロの現場で実際に使っている実践的なテクニックまで、この一冊で網羅しています。
前回改訂2版発売からなんと7年、再び改訂版のお話をいただきました。
Sass は Dart Sass となり、モジュール化や @import を削除予定など少し複雑となり、改訂の声をいただいていたとのことでした。ありがたいことです。
改訂2版との違い
帯にも書かれているのですが、主に以下の内容をアップデートしています。
- [Dart Sass]に完全対応
- [VS Codeの拡張機能やnpm-scripts]を使ったコンパイル方法
- Sass独自のインポート方法[@use]と[@forword]の使い方
- 大きく変わった[関数の使い方]と[全関数解説]
- [AIを活用した効率化]のアイデア など
2版から7年経ち Sass を取りまく環境は色々と変わりました。
Dart Sass になり Sass そのものの書き方も大きく変わり、コンパイル方法も gulp を使う方も少数派となったでしょう。
そして、Sass の主要な機能である変数やネストなどはネイティブ CSS でも使えるようになりました。
しかし、まだまだ Sass には CSS にはない様々な強力な機能があり、まだSassの方が優位性があるように思えます。
CSS の進化のスピードも凄いので Sass から CSS に切り離す色の関数のアップデートなども執筆中にあり、書き直すこともありました。
このあたりの苦労した点は共著者の平澤さんも記事を書かれておりますので、是非見て欲しいです。
Web制作者のためのSassの教科書 改訂3版を執筆しました。 – Latele Blog
https://blog.latele.co.jp/front-end/2024/1107_10
初めてSassを使う方も、Sassをすでに利用してる方も、2版からアップデートしたい方も読める内容を意識しました。
読んでいただけると嬉しいです。
謝辞
平澤さんとは公私ともに仲良くさせてもらっているので、今回も楽しく書くことができました。ものすごい精緻なフィードバックに助けられました。
また、インプレスジャパン柳沼さん、リブロワークス大津さん、関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
書籍版とKindle版同時発売です。
よろしくお願いします!